学芸員室の雑記帳

タイトル

現在開催中のテーマ展示「関東大震災と帝国興信所」も今月末まで。残すところあとわずかとなりました。皆さまお見逃しのないよう、この機会にぜひお越しくださいませ。

会期と年の暮れを感じる中、当館では来期テーマ展示の準備を進めております。展示作成の元資料として活用しているのが、帝国データバンクが発行している情報誌『日刊 帝国ニュース』。ここでは倒産情報や、債権者名簿、話題の企業の動向などが掲載されています。

中でも注目したいのが、各コーナーのタイトルと見出しです。表紙に目次が掲載されていますが、「止まらない虚偽と偽装の嵐」「迫る宅配クライシス」「企業PR映像、革新の旗手」など、インパクトのある文字が並びます。日々発信されていく無数の情報の中で、目に留まるというのは至難の業。新聞、広告、テレビ番組でも言えることですが、情報発信において「気になる」と思わせるタイトル選びは、本文と同等に重要であると感じます。

余談ですが、毎度、雑記帳を書く際のタイトルがなかなか思いつかず、「簡潔に」「内容を表すもの」を選定するのに、頭を悩ませております。自分のタイトルを見返すと簡潔すぎたり意味が伝わらなかったり、言葉をまとめるには、その言葉からは想像できないほどセンスが必要なようです。

雑記帳の初投稿から早1年半となりますが、今後も内容が被らないことを考慮しつつ、皆さまの目に留まるようなタイトルと内容が書けるよう、語彙力を高めていきたいと思います。来年の抱負にでもしましょう。

さて、今回のタイトルは…。