先日、当社HPに相次いで出版物発行終了のお知らせがリリースされました。
『帝国タイムス』、『帝国データバンク会社年鑑』など、明治大正から続くロングセラーがついに発行を終了します。情報発信の手段が新聞・書籍などの発行物から、さまざまなメディア媒体に広がる現在、戦前より信用調査業と出版事業を二大事業として歩んできたTDBの一つの時代が終焉を迎えつつあります。『帝国タイムス』は1906(明治39)年に『帝国興信所内報』として、『帝国データバンク会社年鑑』は1912(大正元)年に『帝国銀行会社要録』として創刊しました。展示室ではどちらも初期のものを展示しています。毎年刊行される分厚い会社年鑑が終了し、収蔵スペースの心配はなくなるものの、一抹の寂しさを感じます。
そろそろ刊行予定の『Muse』45号では、『帝国興信日報』(内報の後身)に掲載されていた連載小説について紹介します。発行終了を機に、TDB発行の刊行物を改めて整理し、内容も見直してまいります。