昨日、最後の会社年鑑『帝国データバンク会社年鑑105版』が社内に配本されました。
9月13日付の雑記帳でもお知らせいたしましたが、明治大正から続いた情報発信の手段が書籍などの発行物から、デジタル媒体に移行し、戦前より信用調査業とともに歩んできた出版事業の大きな転換期に接しています。“105版”の商品を手に取りますと、収録された約15万社の企業データの重みとともに、100年以上にわたり企業情報を提供し続けてきた歴史の重みをも感じます。長年、本書をご愛用くださったお客さま、そして調査取材にご協力くださった企業皆さま、制作に関わってくださった関係者のおかげだと改めて感じます。心から感謝申し上げます。
会社年鑑に収録された企業情報は、個社企業の歴史を辿れることはもちろん、学術資料として一部データベース化され各時代の地域経済動向、産業集積等の研究にも活用されています。当館におきましては、残念ながら大正期の2版、3版などの所蔵はありませんが、貴重な史資料として、末永く保管し、社会のお役に立てるように史料館としての役割を果たしていきたいと思います。