学芸員室の雑記帳

企業が選ぶ今年の漢字は「変」

少し早いですが、今年も仕事納めが近づいてきました。
煤払いの日(12月13日)は過ぎてしまいましたが、来週こそは時間を設け、この1年で溜まった資料等の整理を行い、新年に備えたいと思っています。

今月12日には、年末の風物詩として世の中で起きた出来事や流行、社会動向を反映して発表される「今年の漢字®」(日本漢字能力検定協会)として「金」が選ばれましたが、弊社では昨年より企業が選ぶ今年を表す漢字のアンケートを実施しています。既に弊社HPでご覧いただいた方もいらっしゃるかと存じますが、昨年に続き1位は「変」が選ばれました。AIをはじめとするデジタル技術の進歩による仕事の仕組みや、原材料やエネルギーの価格高騰、人材不足といった社会環境の変化など、企業を取り巻く状況をまさに一字で示したものと感じています。

さて、このような変化の中でも、大正、昭和、平成、令和と100年もの時代の変化を乗り越え、2025年に100周年を迎えられる企業は、全国でなんと1,685社もあるそうです。関東大震災後の復興期に創業し、時代の「変」化、うねりに挑んできた各社には、さらなる発展を願うばかりです。←弊社情報統括部発表の『全国「老舗企業」分析調査(2024年)』をご覧ください。

帝国データバンク史料館も、温故知新、デジタル化への対応等、「変」化への挑戦を考えながら、2025年に備えたいと思います。1月は下旬から新たなテーマ展示も予定していますので、乞うご期待ください。