創業者後藤武夫は、さまざまな出版物に、多くのことばを遺しました。この雑記帳でも折に触れてご紹介していますが、そのことばを丹念にたどっていくと、日本の信用調査の歴史とともに、明治、大正、昭和の時代を駆け抜けた初代の人物像をありありと感じ取ることができます。
「人の生命に次ぐべき財産を調査するに当たっては、自己まず絶対の責任を負うことが当然であらねばならぬ。どうでもよいような、しかも不得要領な報告書を、我が信ずる加盟会員に提示するようなことそれ自体既に罪悪であり卑怯であり、人を惑わすものであり、被調査人を害(そこな)うものであるとの見地から、正確な調査に基づいて一定の断案を下すことに定め、以て今日に至っているのである。」
自伝に遺したこの初代のことばには、信用調査に取り組む心がまえ、責任、覚悟ともいうべき強い決意が表れています。
現在、当館常設展示室テーマ展示コーナーにて開催している『創業者 後藤武夫』では、初代のことばをパネルの至る所にちりばめ、まさに初代自らが解説をしているかのような感覚で展示をご見学いただくことができます。上記は、テーマ展示の横に隣接するコンテンツコーナーに設置されたPCで展示中の「後藤武夫のことば」でご紹介しています。会場の様子やパネル展示は、当館HPからVRでご覧いただけますが、コンテンツコーナーの展示は会場限定です。
会期は8月下旬まで予定しておりますので、ぜひ会場で、信用調査に奔走した初代のことばと触れ合っていただけましたら幸いです。
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