学芸員室の雑記帳

桜マークの帝国興信所

既報のとおり本日『Muse』46号を発刊しました。

今朝の東京の天気は、霰と雷、その後は季節外れの雪が舞いましたが、徐々に春を感じつつある今日この頃です。『Muse』46号の表紙をご覧いただきました皆さまには、一足早く華やかな桜をお届けできたのではないかと思います。表紙に使用された社章の写真は、昭和45年まで本社を構えた桜橋(現在の中央区新富町あたりの旧称)にちなみ、弊社社員が身につけていた社章を桜満開のイメージでデザインしたものです。桜の花びらの中心に興信所の「信」の文字を配置し、帝国興信所は、桜マークの興信所としても巷で認知されていたようです。

この「興信所」という言葉、もともとは企業間の信用取引に必要な信用を興すという意味を持ち、企業の信用調査を行う機関を表すものでしたが、今現在は個人の身辺調査を行う探偵などを連想する方が多いようです。『Muse』46号では、「興信所」の変遷についても取り上げていますので、表紙で春をお感じいただきながら、ご高覧いただければ幸いです。