先日、日本語ワープロソフト「一太郎」のメリットデメリットを誰かに熱く語っている夢を見ました。話相手の顔が思い浮かばないことと、ちょうど今「私の履歴書」で一太郎が取り上げられていることから、夢だったことにやっと気がついたほど、大変リアルな夢でした。
一太郎を使っていたのは学生のときのこと。日本史専攻のレポート・論文はすべて縦書きでなければならず、特に古文書の翻刻の入力には一太郎が優れていました。古文書には行外の入力が多く、「みせけち」や「ママ」など1/3改行や1/4改行を駆使して、見栄えよく読みやすく文章を整えることができました。熱く語るほど使いこなしていたわけでもないですが、改行幅の調整とマクロ機能は大変重宝していました。
現在一太郎を使わなくなって久しいですが、今まさに、Wordを使って古文書講座のテキストの翻刻をしていて行外の入力に困ったり、山本周五郎の短編小説を書き起こすなかでルビがうまく入力できなかったりして、そんなとき、一太郎があればと懐かしく思います。